野七里テラス外観

ローソンカー1

説明会

野七里テラス内部

ローソンカー2

2月19日(水)、継続居住研究会メンバーを中心に上郷ネオポリス内の地域コミュニティ拠点「野七里テラス」を見学してきました。継続居住研究会とは今泉台町内会、NPO法人タウンサポート鎌倉今泉台、横浜国立大学、鎌倉市の4者で構成され、今泉台を「いつまでも住み続けられるまち」にするためにはどうしたら良いのかを考え、実行する研究会で、毎月1回開催されています。

今回見学した「野七里テラス」は上郷ネオポリス自治会と同住宅地を開発した大和ハウス工業(株)が協力して昨年10月にオープンさせたものです。この開設にあたって2017年9月、いずみサロンを見学に来られ、その後僅か2年で完成されました。同住宅地は今泉台同様、高齢化問題を抱えていますが、解決策の一環としてこのコミュニティ拠点を作りました。大和ハウスはこの上郷ネオポリスの「まちづくり」をテストケースとして、同じような問題を抱える全国のネオポリスに広げて行きたいとのことです。

この「野七里テラス」はコンビニ(ローソン)と交流スペースから成り、バス停前という絶好の立地。交流スペースでは食事、喫茶、音楽会、趣味の会、子供が宿題をしたり等自由に使うことが出来ます。またローソンでは買い物に出にくい高齢者を対象に、同住宅地内及び近隣の老人施設等に移動販売車(ローソンカー)を出しています。

このローソンの運営は地元住民が行い、店員としての報酬も得ることが出来ます。交流スペースの運営も住民が行い、その時は「野七里コイン」という地域通貨のようなものを受取り、ここのローソンでのみ1枚100円として使うことが出来ます。

「野七里テラス」の開設にあたっては大和ハウスが土地、建設資金、ローソンの開設資金の提供を行っていますが、このようにディベロッパーがサポート出来る地域は全国的にも数少ないと思われます。それ以外の地域は、企業や行政のサポートを受けながらまちづくりに取り組んで行ける体制が必要だと思われますが、このまちづくりのプロセスの標準化が望まれるところです。

(青木)